2025年・フォトラベる今月の一枚

2025年12月

天使の梯子に祝福されるシマウマたち
タンザニア・セレンゲティ国立公園

セレンゲティ シマウマと天使の梯子来年は午年。

年神さまをお迎えする気持ちで、天使の梯子に祝福されているシマウマたちの写真を本年を締めくくる作品としよう。

どうぞ良い年をお迎えください。

 

2025年11月

朝光の中を進むヌーの大群
タンザニア・セレンゲティ国立公園

ヌーの大移動_セレンゲティ タンザニア世界一過酷な環境と言われ、生物を拒んでいるようなエチオピアのダナキル砂漠からタンザニアの世界遺産セレンゲティへ移動した。

マサイ語で「果てしない平原」を意味するその場所には、目眩がするほどの命が溢れていた。

草を求め、無数のヌーが朝の光の中を歩いている。

タンザニア・セレンゲティ国立公園とケニアのマサイマラ国立保護区の間を、彼らは1年に3,000kmもの距離を移動するという。

まさに壮大な生態系の循環なのだ。

 

2025年10月

極彩色の原始的地球の姿
エチオピア・ダロール

エチオピア ダナキル砂漠 ダロールの極彩色大地人間が住める場所で世界一過酷と言われるエチオピア・ダナキル砂漠にあるダロール火山。

海抜マイナス120mのため極度の暑さになり、年間平均気温は35-40度。

夏場の日中は50度を超えてしまうこともあるらしい。

通常、マグマ溜まりから地表は40~100kmの距離がある。

でもここはたったの16km。どうりで暑いわけだ。

酸化鉄や硫黄、酸性の温泉、塩の堆積物がオレンジ、黄色、緑、白の色彩となって大地を覆っている想像を超えた異次元世界。

硫黄臭が漂うこの場所は、紛れもなく原始的地球の姿だった。

 

2025年9月

緑のオーガンジーカーテン
オーストラリア・シドニー

緑のオーガンジーカーテン

オーストラリア原産のグラスツリー。

日本でススキノキと呼ばれる個性的なこの木は、ツンツン尖った細くて硬い葉を地面近くで放射状に広げている。

グラスツリーも美しいのだが、それをあえて脇役に回し、奥にひっそりと生えているシダを撮ってみることにした。

木霊になった気分でグラスツリーの中に頭を突っ込む。

シダにピントを合わせると、グラスツリーの細長く鋭い葉はオーガンジーのカーテンのように柔らかく透き通るプリーツとなり、シダを優しく飾り始めた。

 

2025年8月

銀河の妖精
オーストラリア・シドニー

露光間ズーム_シドニー花火_銀河の妖精

花火を見ていたら遊び心が騒いできたので「露光間ズーム」という方法で捉えてみた。

これはシャッターが開いている間にレンズをスーッと回して撮る方法。

毎回、予想外の姿が現れるのでついつい夢中になってしまう。

街の光がギャラクシー感たっぷりの光跡となり、花火が銀河宇宙に佇む妖精に変身した!

2025年7月

消滅しゆく北極の景色
北極圏・スヴァールバル諸島

スヴァールバル諸島 ホッキョクグマ シロクマ 北極圏 Arctic ocean Sea ice 北極海 海氷 スヴァールバル諸島従来の研究では2030年代に北極の氷は全て溶けてなくなるとされていたが、2024年に米コロラド大学などが2027年夏にその事態が起こりうると予測した。

海氷の風景やホッキョクグマに会えるチャンスはもう長くは残されていないのだ。

焦るような気持ちで渡航を決心したのが、北極海に浮かぶスヴァールバル諸島。

地球から消滅する景色を記録しなければと思った。

幸いにもホッキョクグマには旅行中に7回も会えた。

北緯80度を超えると海に浮かぶ海氷に囲まれた。

温暖化により、この景色があと数年で消えてしまう恐れがあるとは……。

地球に負担をかけない生き方を選択する人が増えていくことを心から願うばかりだ。

 

2025年6月

水辺の神々の住まい
ノルウェー・世界遺産ネーロイフィヨルド

Nærøyfjord ノルウェー ネーロイフィヨルド Nærøyfjord ノルウェー ネーロイフィヨルド
数万年前、氷河の重さで山が侵食され谷ができた。
氷河期が終わると氷が溶け、海面が上がり、谷は海に沈んだ。
これがフィヨルド。
途方もなく長い年月が作り出した圧倒的存在感を放つ山々に全方位を囲まれると、敬いだけでなく畏れの感情もが溢れてくる。
幾重にも重なる切り立つ山の連なりは、雄大さだけでなく太古からの時間の流れを肌で感じさせてくれるものだった。
クルーズの終点グドヴァンゲン(Gudvangen)という地名は古ノルド語に由来していて、「神々の草原」「水辺の神々の住まい」という意味だという。
人々は雄大な自然と、そこに暮らす神と共に生きてきた。
地球温暖化による水位上昇が彼らの生活を脅かさぬよう祈るばかりだ。

 

2025年5月

赤い南十字星
オーストラリア・NSW州

赤い南十字星 ユーカリ接写 ユーカリ 接写 細胞オーストラリアを代表する固有種のユーカリの葉をマクロレンズで捉えてみようとカメラを構えると、ファインダーの中が宇宙の景色に変わった。

無数の細胞の核はまるで星のようだし、星くずを背景に浮かぶ赤い点は、恒星が作る星座に見えてくる。

オーストラリア国旗に施される南十字星も、細胞の星空で瞬いていた。

宇宙でも地球でも動物でも植物でも、存在する要素は不思議と共通するものがある。

それを見つけるのが楽しいのだ。

 

2025年4月

月になりたい蓮の夢
オーストラリア・NSW州

ハスの花NSW州郊外のメイフィールドガーデン。

白い蓮の花がそこだけ太陽の光を受けて輝いている。

あえて露出アンダーで暗めに撮り浮き上がらせてみると、夜空に浮かぶ満月のように姿を変えた。

まるでいつか月になってみたいと願っているかのように。

 

2025年3月

氷河からの贈り物
アイスランド・ブラックサンドビーチ

アイスランド ブラックサンドビーチの流氷

波に運ばれてきた氷河のかけら。

黒い砂浜がキャンバスとなり、氷と引き波がくっきりと浮き上がる。

波と共に砂も動き三脚が持っていかれるため、ピントを合わせるのはなかなか難しいが、撮るたびに違う表情を見せてくれるのでやめられない。

ビショビショになりながらも時間を忘れて夢中になれた流氷撮影だった。

 

2025年2月

天の計らい
アイスランド、キュルキュフェットル山

アイスランド キルキュフェットル山とオーロラ憧れのアイスランド。

オーロラは太陽活動が活発になるとそれに比例して出現率が高くなる。

2025年は、太陽活動極大期のピークとなる11年周期にあたるため、自分への宿題としていた「奥行きある壮大な景観とオーロラのコラボレーション」撮影に挑戦。

天の計らいなのか、アイスランドで最も美しいと言われるキルキュフェットル山にオーロラが舞い出した。

満月は、滝の足元にうっすらとナイトレインボーまでかけてくれている。

感謝と喜びの涙があふれる一夜となった。

2025年1月

明けましておめでとうございます
オーストラリア・シドニーより

2025_年賀状明けましておめでとうございます。

新年の干支は巳。

脱皮を繰り返し成長する蛇は、再生・復活を意味する吉兆です。

特に「白蛇」は、繁栄や財運を司る弁財天さま(七福神で唯一の女神)の使いだそう。

白蛇の波動が届きますよう、心を込めてデザインしました。

皆々さまの大願成就と金運上昇をお祈りします。

本年も、撮影とフォトエッセーに励んでまいります。

どうぞ宜しくお願いいたします。

Photraveller Yori