2023年・フォトラベる今月の一枚

2023年12月

薄暮れの波
オーストラリア・チャウダーベイ

ICM 夕日が映る波 Chowder bay

ICM (Intentional camera Movement)という技法で撮影したの夕刻の波の写真。

シャッターを開いたまま、意図的にカメラを動かしブラして撮る方法です。

透明感のある水の写真を探されていたクォーツォフォン(水晶でできた楽器)の奏者の方の目に留まり、CDジャケットに採用され、デザインも担当させていただきました。

7月に撮影したものですが、商品が手元に届いたのが12月なので今月の一枚。

CDジャケットデザイン_PURITY'S EMBRACE

 

2023年11月

砂岩の風格 セント・メアリー大聖堂
オーストラリア・シドニー中心地

シドニー セント・メアリー大聖堂 St Mary's Cathedral

シドニー中心地のハイドパークに面してそびえ立つセント・メアリー大聖堂。

歴史の浅いオーストラリアだから、ヨーロッパの寺院のように長い時を重ねてはいないものの、5億年以上も前に形成された砂岩で建てられた外観は独特の風格は圧巻。

大聖堂の中は厳かな空気で満たされており、信者でなくとも背筋が伸びるような神聖な気持ちに導かれます。

主祭壇の後ろ(写真のパース消失点の部分)のステンドグラスは聖母マリアが神から冠を授けられる場面・聖母戴冠が描かれており、その美しさや天に届きそうな壮大さは必見です。

 

2023年10月

ジャカランダに包まれる街
オーストラリア・ノースシドニー

ジャカランダ ノースシドニー jacaranda Forsyth Park

南半球の桜とも呼ばれるジャカランダ。

10月〜11月のシドニーは街中が紫色に彩られます。

桜は10日間程で散るその潔さと儚さが美の一部でもありますが、ジャカランダは元気いっぱい3週間ほど咲き誇ります。

ほんわか甘い香りも漂ってくるんですよ。

皆ジャカランダの季節を楽しみにしているけど、木の下にブルーシートを広げて酒盛りしている人はいないな。

向こうのビル群はノースシドニーの街。

 

2023年9月

水辺を歩くゾウ
ボツワナ・チョベ国立公園

チョベ国立公園 ボツワナ Chobe river

アフリカに行くと、望遠レンズで撮る事が多い。

動物たちが間近に見れて楽しくて、ついつい寄った写真が多くなりがち。

でも遠くにいる動物を遠いまま撮るのはとても贅沢な事なのだ。

なぜなら、動物園のゾウやキリンは囲いの中で、いつでもすぐそばにいるから。

上の写真はチョベ川を渡るボート上から広角レンズで撮影。

F値を16まで絞り水面反射する太陽をキラリンとさせ、ゾウのシルエットに添える事で水の存在を強調しました。

 

2023年8月

夜空に架かる虹・ナイトレインボー
ジンバブエ・ビクトリアの滝

Night rainbow Victoria falls ナイトレインボー ルナレインボー ムーンボー ビクトリアフォールズ
夜空に掛かる虹、ナイトレインボー(ルナレインボー)。
今回のアフリカの旅は、このナイトレインボーに会うことが一番の願いだった。
以前、ベネズエラで偶然遭遇し脳が痺れる程に感動した事があるのだが、その時は月光が弱く、うっすらぼんやりした虹だった。
なので今回は、今年最大のスーパームーンの日に合わせて旅を計画。
強く輝く月光は、滝の飛沫にくっきりと7色の橋を掛けてくれた。
しかもダブルレインボー。
まるで宇宙と地球の架け橋のような夜の虹は、究極の幻想的シーンだった。
「ナイトレインボーに会うことを、撮ることを許してもらえた」と神聖な気持ちになってくる。
時折、土砂降りの雨のように降ってくる飛沫を浴びながら、それさえも幸せに感じる。
天の計らいに感謝し、丁寧に心を込めてシャッターを切った。
ハワイでは「最高の祝福」と言われているそう。
皆さんにも写真を通して「最高の祝福」をお届けします✨🌈✨

 

2023年7月

踊る妖精たち
八ヶ岳・富士見高原

ユキノシタ

柔らかい日差しを受けて、妖精たちが踊っていました。

半日陰の湿った場所が好きなユキノシタ。

八ヶ岳の古民家の脇で密やかに生えていたけど、健気に小さな花たちを揺らして幸せそう。

背景を暗く沈ませ、白い妖精たちを引き立てるようアンダーで撮りました。

 

2023年6月

威風堂々とそびえる楠
伊勢神宮・外宮

伊勢神宮_外宮_楠

伊勢神宮の式年遷宮からちょうど10年目に、再び訪れる事が出来た事に感謝。

心身ともに深く浄化されました。

威風堂々とした立派な楠が空に向かってそびえていました。

神宮をお守りしている姿を表現したく、神楽殿の屋根も入れようと広角レンズで地面から仰ぐように撮影しました。

お行儀悪くて、神様ごめんなさい。

 

2023年5月

らせんを描き舞う雲
オーストラリア・シドニー

らせんを描く雲空を見上げたら、ドキッとするような形の雲が目に入ってきました。

らせんを描きながら舞う雲なんて、今まで見たことない。

鳳凰が飛んでいるような、龍神様が降りてきたような、イマジネーションがどんどん膨らんでくる。

二度と同じものが現れることのない偶然性に、何かこうメッセージ性すら感じてしまいます。

雲と対話すると、思考が柔らかくほぐれてくる。

慌ただしい日々でも、空を見上げ、こんな風に気持ちをリセットさせる時間を大切にしていきたいと思った一枚でした。

 

2023年4月

レインボー ロリキートの求愛ダンス
オーストラリア・シドニー

バルコニーにダブルレインボーが現れた🌈🌈

今月の一枚は、貴重な映像が撮れたので動画です。

オーストラリアの固有種レインボー ロリキートの求愛ダンス。

お喋りしながら踊っています!

オーストラリアでは特別な場所に行かずとも、こんなカラフルで可愛い野鳥たちが住宅地に住んでいます。

自治体は鳥たちの生態を考えて街路樹の種類や植樹場所を選んでいるそう。

我が家の前には大きな椰子の木があり、花が咲くと蜜や花粉を食べるロリキートたちが、実をつけるとフルーツバッド(果実を主食とするオオコウモリ)がやってきて楽しませてくれます。

シドニーシティーから車で10分ほどの場所ですが、こんな風に自然と身近に過ごせるのがオーストラリアの魅力です。

野鳥好きさん、以下に詳しくまとめました!

保存版|オーストラリア野鳥図鑑1

保存版|オーストラリア野鳥図鑑2

 

2023年3月

朝焼けに浮かぶシルエット
オーストラリア・シドニー

Grey Butcherbird_ブッチャーバード_百舌鳥ブッチャーバード (Butcherbird) とユーカリのシルエットが、カラフルな朝焼けをバックに浮かび上がっていました。

この鳥は日本で言う百舌鳥の仲間ですが、色は茶色ではなく黒とグレーのツートンカラー。

そして百舌鳥と同様にモノマネ上手で、様々なとても美しい声で歌います。

ブッチャーとは肉屋のこと。

この鳥はトカゲや昆虫などを食べる肉食で、食べきれなかった餌を木の枝に刺し吊るして保存します。

その行動が昔の肉屋が肉を吊るしていたのと同じ様子から、名前の由来になったそう。

西洋では餌保存をするという行動から、日本では鳴き真似上手という特徴から名付けられているという違いが面白いですね。

 

2023年2月

ブランコに乗る黄色い妖精
オーストラリア・シドニー

胡蝶蘭 マクロ撮影見れば見るほど不思議な形をしている胡蝶蘭。

赤い水玉をあしらった黄色い妖精が、花びらのブランコに乗っているように見えたので、スウィングしている様な動きや勢いが出るよう、あえて斜めに捉えてみました。

主役なので、黄色い妖精にピントを合わせます。

マクロレンズだとほんのちょっとの動きでもピントがずれるてしまうので、三脚を使うと良い結果が出やすいです。

三脚を持ち合わせてなかったら、シャッター切るとき、脇閉めて腕を固定し、息止めて連写!笑

屋外だと小さな揺れが頻繁に起きるので、花が被写体でも「連写」で撮るとピントバッチリの瞬間を捉えやすいですよ!

 

2023年1月

カウントダウン花火
オーストラリア・シドニーハーバー

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年賀状2023 卯年

 

シドニー カウントダウン花火 2023

シドニーが世界に誇るカウントダウン花火、今年も素晴らしかった!

10箇所以上で同時に花火が上がり、ラジオではサウンドトラックを流しているのでどこにいても臨場感が味わえます。

フィナーレを飾る白い光の大玉が弾けるとシドニー全域が輝き出し、まるで夢の中にいるよう。

この花火を見るたびに、シドニーに住んでて良かったとしみじみ思ってしまいます。

機会を作れたら、是非年末シドニーにいらして頂きたいです!