こんにちは。
旅と写真をこよなく愛するフォトラベラーYoriです。
この度、ANAオフィシャルカレンダー「Welcome Aboard 2020」のフォトコンテストに応募したところ、800作品の中から受賞が決まり、2020年のANA公式カレンダーに採用して頂けることになりました。
光の祭典「ビビッドシドニー」開催中に撮影したオペラハウスと船の光跡の写真です。
フォトコンテストに入賞した作品というのは、見る機会があっても、どこでどのようにどんな機材で撮影されたか等はなかなか知る術がありません。
せっかくなので、今回ANAカレンダーコンテストで受賞した作品「オペラハウス (ビビッドシドニー)」の撮影秘話をリポートしたいと思います。
Contents
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ANAオフィシャルカレンダー2020のテーマ・応募要項は?
テーマ
今年開催された、ANAオフィシャルカレンダー「Welcome Aboard 2020」のテーマは、「ANA就航地を巡る美しい風景」でした。
東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャル エアライン パートナーであるANAが、競技大会開催記念として企画したフォトコンテストです。
撮影地には指定がありました。
1月は富士山、7月はオリンピック開催地である東京。
それ以外の10都市は、札幌市内、長野県内、ロサンゼルス、バンクーバー、メキシコシティ、ロンドン、パリ、ミュンヘン、北京、そしてシドニー。
私はシドニーの写真で応募しました。
応募条件
- 2015年1月〜2019年4月の期間に応募者本人が撮影したもの。
(応募期間は2019年1月7日〜2019年4月15日) - 未発表の作品で、本人が著作権を有していること。
- 他の出版物やコンテストに発表、応募(予定含む)された作品は応募不可。ただし個人のホームページやSNSへの投稿は含まず。
- 被写体に著作権、肖像権等が存在する場合は、応募者が事前に権利者の承諾を得ておくこと。
- プロ、アマチュア問わず。
などがあり、他にも2,000万画素以上のデータである事も必要でした。(フィルムの場合はブローニーサイズ以上)
いつ最高の一枚が撮れるかわからないので、日頃から一番大きいサイズで撮影するのが良いですね!
応募方法
指定された応募用紙に連絡先や、撮影地点の詳細など必要事項を記入します。
プリントした作品(2Lサイズ以上)を指定用紙に貼り付け、郵送で応募です。
データでの応募は出来ませんでした。
応募に費用はかかりませんでした。
賞品
国際線ビジネスクラス往復ペア航空券
応募しようと思った理由
応募した理由は、立派な大志を抱いていた訳ではなく、流れに任せていたら応募していたという感覚が近いかと思います。
友人に「コンテストとかに出しているの?」と何気なく聞かれたことが、なんとなく頭に残っていました。
過去に数回応募した事があるくらいで、コンテストにはあまり熱心ではありませんでした。
しかし、応募することで自分の写真に対する意識がもっと向上したり、気づきがあるかもしれないなと思い、開催されるものを探してみることにしたのです。
たまたま目に留まったのが、ANAオフィシャルカレンダーコンテスト。
「ANAはこういう事もやっているんだ。」
応募テーマを見てみると、”東京2020オリンピック·パラリンピック競技大会開催記念「ANA就航地を巡る美しい景色」” とあります。
対象都市名リストの最後に書かれた「シドニー」の文字が目に入ってきました。
「あ、そういえば…。」
前年シドニーで撮った1枚の写真が頭に浮かんできたのです。
寒空の中、夢中になって撮った1枚。
カラフルな色に包まれたオペラハウスと、ハーバーを行き交う色とりどりの光で飾られた船の往来。
キラキラ光る宝石箱ようなシドニーの夜景を思い出しました。
「この写真、私の大好きなシドニーの美しい姿を世界中の人たちに伝えてくれるかも。」
コンテストの事を一瞬忘れ、
「南半球ってなんか遠い存在だし、オーストラリアのニュースって、大自然の素晴らしさは取り上げられても、カンガルーのやんちゃっぷりと山火事ばかりだし。そうではないオーストラリアやシドニーの魅力って、あまり知られていないよなあ。そうだ、この写真を見たら沢山の人がシドニーに行ってみたいって思うかもしれない。」
しばし思いを巡らせ、コンテストに応募してみよう決めました。
「ではこの子にコンテストへ行ってきてもらおう」
その写真は4分以上の長時間露光で撮ったので、船の光が長いラインで現れています。
写真に撮らないと、光のラインをそのまま肉眼で見ることはもちろん出来ません。
でもその光の存在は架空でも幻想でもなく事実です。
早く進む大きなフェリーの青いしっかりとした光の帯は、海面をも色付けながら進んでいます。
ゆっくり進むヨットの柔らかい白い光は、透かしのレースやオーガンジーのような光跡を作り出しています。
「写真って本当に楽しいなあ」
丁寧に写真と応募用紙を整え、投函しました。
よし、コンテストに応募だ!というよりは、可愛い子に旅をさせよう的な感覚だったことを覚えています。
強いて言うなら、「シドニー夜景の美しさを一人でも多くの人に伝えたい」という想いが、応募の理由と言えるかもしれません。
ANAオフィシャルカレンダーに採用された作品がこれ!
またこちらから、採用された全12作品を見ることができます。
ANAオフィシャルカレンダー「Welcome Aboard 2020」採用作品発表
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ANAオフィシャルカレンダー2020受賞写真を撮影した場所はどこ?
受賞作品は、ハーバーブリッジの上から撮影しました。
ハーバーブリッジはオペラハウスと並ぶ街のシンボルです。
車や電車だけでなく、歩行者も渡ることができます。
歩行者はもちろん無料!
離れた所から眺めるハーバーブリッジは、それはもう存在感たっぷりで、オペラハウスに引けを取らない魅力があります。
観光ツアーだと、だいたいオペラハウスからハーバーブリッジをながめて終わりになってしまう場合が多いのですが、是非この橋に上がって欲しいのです。
橋の上から眼下に佇むオペラハウスとフェリーが行き交うサーキュラーキーの景色は本当に素晴らしい。
シドニーハーバーが世界三大美港の一つと言われるのも納得です。
ハーバーブリッジから見るとオペラハウスは東側に位置するため、早朝ならオペラハウスの背後から昇る朝日を拝むこともできます。
ハーバーブリッジへの上がり方
最寄りのサーキュラーキー駅からの行き方を紹介します。
15分ほど歩きますが、橋の上からの景色は絶景ですので、写真を撮らない方にも是非行ってほしい、絶対おすすめの観光穴場スポットです!
赤点線で示したルートで行くのが、一番簡単で迷いません。
青点線のルートは、ロックス地区の観光スポットを巡りながらブリッジの入り口へ行くことが出来ます。
今回は、赤点線ルートで行き、青点線ルートで戻る周遊コースにしてご紹介していきます。
*サーキュラーキーのWharf2の斜め前に、ガラス張りのエレベーターがあるので、それを上がってCahill express wayの展望台に上がってください。
❶のところです。上がるとこんな景色。
目指すは、あそこに見えるハーバーブリッジ!
*エレベーターを降りたら右に進み、ハーバーブリッジの方向へそのまま道沿いを15分ほど歩くと撮影現場です。
上の写真は、途中にある展望台で撮りました。左側に写っている道が進路です。
*この道沿いから、眼下に広がる古い町並みを見る事ができます。
ロックスと呼ばれる地域です。
オーストラリアはもともと流刑植民地で、1788年、アーサー・フィリップ総督率いる800人ほどの囚人、兵士とその家族、合計1000人あまりの人々が初めて英国から到着したのが、ここロックスです。
囚人たちによる開拓で、シドニーの歴史が始まりました。
*道なりに進み、右手にオペラハウスが見えてきた辺りで行き止まりになってしまいますが、右手に階段があるのでそこを降ります。
誰かレンタル自転車をこんな所に置いていってしまいましたね。
*この階段を降りて行きます。
*階段を降りると、表示板がでてくるのでHarbour Bridgeの方向、右手に進みます。
*撮影現場までは、もうすぐです!
*橋には両側に柵が設置されています。
内側に曲がって有刺鉄線が張られ、警備員とカメラも設置され、飛び込む人を防止しているのだそうです。
石造りのパイロン、迫力ありますね。
*このパイロンは有料で登ることができます。(大人$25、子供5歳~12歳$10。2019年8月現在)。
ハーバーブリッジ大建設の歴史に触れながら、200段ほどの階段を登った所にあるルックアウトは海面から87メートルの高さになるそうです。
*撮影現場は、パイロンを過ぎた辺り、橋を3/1程渡った辺りでした。そうそう、この感じ。
*この辺りが受賞した作品を撮影した場所です。
柵を写し込まないよう、カメラを突き出すような位置で三脚をセットしました。
多少不安定だったので、三脚に手を添えながら、反対の手にはスマホのストップウォッチ、首にはシャッターを切る為のリモコンをぶら下げて、眼下を往来する船の光が綺麗なバランスで入りそうなタイミングを待ちました。
しかし、思ったようにはなかなか上手くいきません。
急に船が途切れてしまいジミ〜な写真になったり、露光時間を長くしすぎて光跡だらけの大渋滞な写真になってしまったり。
場所も変えたりしましたが、気がつくと2時間も経っていました。
それにしても、昼と夜では、夜でも特にビビッド・シドニー開催中とでは、街の表情がまるで違います!
ここからは、地図の青点で示したサーキュラーキーへの戻り方です。
*ハーバーブリッジのたもとにもガラスのエレベーターが有るので、そこまで戻ります。
ここが、地図の❷で示したブリッジ ステアーズです。
エレベーターでも、突き当りの階段でもお好きな方で降りてください。
*降りた所はこんな感じ。
ガラスのエレベーターと階段のあいだにアーチ型が見えますが、ぜひ覗いてみてください。
下の写真のようなトンネルがあります。
*これはアーガイル・カットと呼ばれるトンネルで、ロックス開拓時に囚人たちが岩盤を手作業で砕き作った、歴史的に非常に価値のある遺産です。
*ガラスのエレベーターの道を挟んで向かい側に階段があるので降りてください。
右上の階段(人が登っている所)から降りてきました。
Uターンして、この階段アーガイル ステアーズも降りてください。
降りた所が地図の❸です。
降りきったら、左方向へ進みます。
そのまままっすぐ進むと、サーキュラーキーのある水辺に到着です。
お疲れ様でした!
シドニーを救ったハーバーブリッジ
ハーバーブリッジは、1923年に着工、9年の歳月を経て1932年に開通した全長1149mのシングルアーチ橋で、シティーのある南側とノースシドニーのある北側をつないでいます。
その姿から「古いコートハンガー The Old Coat Hanger」と呼ばれることも。
オーストラリアも1920年代に始まりつつあった世界恐慌の煽りを受けていきました。
不況対策の公共事業として1400人あまりの労働者が雇われ、豪経済の活性化の礎となったのがハーバーブリッジの大建設でした。
オペラハウスはなぜこんなにもカラフルな色をまとっていたの?
採用された作品のオペラハウスは、カラフルな色をまとった見慣れない姿です。
それは、シドニー冬の風物詩となったビビッド・シドニー(VIVID SYDNEY) 開催中に撮影したからです。
毎年5月から6月の間3週間だけ行われる、南半球最大の光と音楽とアートの祭典です。
ビビッド・シドニー期間中は街中がイルミネーションで輝き、ハーバーを行き交うフェリーも光の装飾をして海を彩ります。
オペラハウスは、特別なCGと映写機器を用いるプロジェクションマッピングという技術で映像が投影されます。
オペラハウスまでは、バーやレストランが並んでおり、ビビッド・シドニー開催中はひときわ賑やか!
シドニーっ子たちはカラフルな色をまとったオペラハウスを眺めながら夜を過ごします。
冬旅ならビビッド・シドニー開催中が特におすすめ!
南半球に位置するオーストラリアは、季節が逆なので6月は初冬にあたります。
シドニー観光は海のイメージがあるせいか夏(12~2月)が人気のようですが、冬でも日中は20度を超える日も多く、日本の冬よりかなりマイルドです。
そして、カラフルなオペラハウスが見られるのは、街中がフォトジェニックに変身するビビッド・シドニー開催中の5月から6月の間3週間だけ。
この期間に合わせてシドニー観光を計画されてはいかがですか?
オペラハウスの写真映え撮影スポットや、ビビッド・シドニーの夜景撮影穴場スポットも紹介しておりますので、シドニー観光を計画されるならぜひ参考になさってください。
シドニーと日本の時差は1時間(夏は2時間)。
距離はあるけど、時差がないのはとても楽です。
日本は初夏で蒸し暑くなる頃ですから、シドニーの初冬は避暑にも良いかも!
羽田からシドニーまで、ANA直行便が出ています!
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ANAオフィシャルカレンダー2020受賞作品の撮影秘話・設定・機材
実は、2日続けてこの場所に行きました。
というのは初日は風が強く、橋の上はなおさら強風直撃で、三脚は固定できないは、極寒だはで断念したのでした。
そのまま帰るのは悔しかったので、すぐ近くにあるルナ·パークに行き、夜の遊園地で「露光間ズーム」というレンズ遊びをしてきました。
飛び出す絵本みたいな写真が撮れて楽しいですよ。
この遊園地は夜も営業しており、乗り物に乗らなければ無料で入場できます。
翌日は風が収まりました。
ビビッドシドニーは毎日18時~23時まで開催されています。
もしフェリーの光跡を狙うなら、遅めの時間だと光の装飾をしたフェリーが少なくなるので、18時から21時位の間が良いと思います。
往来するフェリーの航路や数、電飾の色や強さ具合は予想できないですよね。
公共フェリーの航路ならある程度想像出来ますが、イベント中に数の増える観光客用のフェリーや、個人のヨットの航路は想像がつきません。
縦横無尽に行き来しています。
撮った写真をチェックしながら、もうちょっといい感じが欲しい、もうちょっと、もうちょっと、と気づいたら橋の上に2時間もいました。
冷えきってしまうわけです。
シドニーの冬の夜は日本のそれに比べてだいぶ楽ではありますが、長時間じっとしていると冷えるので、暖かくしてお出かけください。
橋の上ですから、絶えず微振動があります。
大きなトラックやバス、電車が通るとその振動は大きくなるのでヒヤヒヤしながら撮っていましたが、長時間露光で平均値が取られるせいなのか、オペラハウスにほとんど影響はでませんでした。
たまたまこの作品を撮っている時にトラックや電車が通過しなかったのかもしれません。
フェリーの光跡が少しギザギザしているのは、フェリーのスピードが関係しているようです。
ゆっくり進む船はギザギザが大きめで、早く進む船の光跡はなめらかです。
スピードの遅い船は海面の揺れをダイレクトに拾い、それをカメラがそのまま取り込んだ為だと思われます。
でもこれが作品にリアル感を出してくれました!
使用機材はこちら
カメラ Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6Dボディ EOS6D
レンズ Canon 標準ズームレンズ EF24-105mm フルサイズ対応
フィルター KANI 可変式NDフィルター
三脚 SLIK carbon sprint pro
KANI の NDフィルターがおすすめ!
NDフィルターとは減光フィルターともいい、レンズに入る光の量を減らす為のフィルターです。
光の量を減らすことで、長時間露光が可能になり、幻想的な景色を撮ることができます。
受賞作品は、できるだけ船の光跡を長く捉えたかったので、長時間露光の必要があり、NDフィルターに登場してもらいました。
使用したのは、KANIフィルターの丸型可変式のフィルターです。
KANIフィルターは、一度使うと手放せなくなる人続出の、多くのプロからも支持されている非常に信頼のおけるブランドです。
人気の理由は、
- 他社製品に比べ、減光を強めにすると出てくる青の色かぶりが少ない。
- 厚みが2mmあり、高濃度フィルターであることから色味の良さが違う。
- 防油、防水、防塵のコーティングが強く、フィルターを触った時に付いてしまった指紋の跡も簡単に拭き取ることができる。しかも専用スポンジなど不要で、普通の布が使用できるので手間が少ない。
- フィルターに着色された色落ちが少ない。
- フレアが起こりづらい。
- 高材質使用のため、ガラスが丈夫で透過率が非常に高い。
いいことずくめです!
受賞作品に使用した、フィルターは、KANI ND 2-400 Variable
- 日本製光学ガラス使用 (丸型可変式は厚み1.1mm)
- 防油、防水、防塵機能付き
- 丸型なので直接レンズに装着でき、ホルダーが不要でコンパクト。
- 可変式なので、一つのフィルターで任意の減光量を自由に調節することができる。荷物の量を抑えたい時や動画撮影には非常に便利。
今回は柵越しでオペラハウスを捉えなければならず、レンズが柵から顔を出すくらいの位置にカメラをセットする必要がありました。
丸型はレンズに直接装着でき、大きなホルダー不要なので、荷物を抑えたい旅行や、今回のような場所にはうってつけでした。
お手持ちのレンズの直径に合わせてフィルターサイズを選んでください。
おすすめの8つの理由をこちらの記事で紹介しているのでご参考ください!
露出設定
F11.0、露光時間280.0秒(但しNDフィルター使用)、ISO400、焦点距離 58.0mm
<絞り> 広範囲にピントを合わせたい事に加え、捉えにくい夜景なので、レンズの性能を最大限に活かせてシャープで透明感のある写真が撮れるというF11を使いました。
<露光時間> バルブ撮影で280秒間シャッターを開いての撮影でした。但し、減光させるNDフィルターを使用しての時間です。可変式なのではっきり数値を述べられないのですが、メーカーに問い合わせたところND64(-6EV) 近辺ではないかとの事です。
<ISO> ノイズを極力減らしたかったので、ISO400で撮りました。ISO100の方が理想でしたが、その分露光時間が大幅に増えます。10分以上も露光していると、行き交うフェリーが多すぎて、光跡が大渋滞衝突事件発生的写真になってしまうので作品として美しくありません。
実験の末、4分から5分位だと行き交うフェリーの光跡の数が程良い感じでしたので、ISOは400で撮影することにしました。
カレンダーはどこで購入できるの?
「ANAショッピング A-style」からカレンダーを購入できます。(2019年12月1日現在)
(販売終了)
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ANAオフィシャルカレンダー2020に採用決定!受賞した感想
この度は、ANA公式オフィシャルカレンダーコンテスト受賞という素晴らしい機会を頂く事ができました。
コンテスト事務局の皆様、選考アドバイザーをされた写真家の吉村和敏様に、この場を借りてもう一度お礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
応募用紙に撮影地の詳細を記入し、写真を貼っている時でした。
受賞作品が捉えた美しい青い光の帯、濃い青と少しだけ見える水色。
ん?どこかで見たことのあるような…。
偶然にもANAのロゴに使用されているシンボルカラー、トリトンブルーとモヒカンブルーのコンビネーションそのものだったのです!
気づいた時、とてもワクワクしたことを覚えています。
撮影地詳細欄にもその発見を添えました。
その応募用紙の事務局使用欄には、1次、2次、3次、最終審査という文字が印刷されていました。
ハードルがあまりにも高そうなので現実味を感じられず、応募用紙を投函した後は正直応募した事さえ忘れていました。
それが一転したのは、5月中旬。
事務局から「最終審査に残ったのでデータを提出してください」という連絡が来てからです。
それだけでも感激だったのですが、毎日落ち着かない日が始まりました。
ですので、7月31日、受賞が決定したと知った時にはアドレナリンが出過ぎて、フラフラするし指が震えてパソコンは打てないし、翌日は1日中頭痛でした^^
この嬉しい受賞を励みに、見て下さった方の心に響くような写真を目指し、心を込めてシャッターを切っていきたいと思います。
『ANAカレンダーコンテスト賞品 国際線ビジネスクラス往復ペア航空券で行く親コーコーの旅』は、母と一緒に北欧の大自然とアートを楽しんでこようと思います。
今後の活動について
撮影:ORGANIC Photography, Mayu Kataoka
カメラを持つようになった20代初めの頃、「写真を見ると一緒に旅行した気分になれるね」と、私の撮る写真を楽しみにしてくれるようになった祖母がいました。
彼女の知らない土地へ旅に出て、地球の様々な表情を写真に収め伝えるのが私の役目、などという都合の良い大義名分が出来たのをいいことに、多くの国を訪れるようになりました。
そこが私のカメラライフのスタート地点で、今でもそのパッションは続いています。
そして祖母は今、天国から見守ってくれています。
これからも地球のあちこちに出没して、地球の光とワクワクを少しでも多くの人に届けたい。
時々、自分は機材費と旅行費と時間をこんなに注ぎ込んで、馬鹿なんじゃないかと思う事もありますが、今回の受賞はそれをすべて払拭してくれました。
未だ夢を見ているようですが、ここで立ち止まらず、フォトラベラーYoriはもっと様々な国へ飛んで行きます。
ANAで!!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。