こんにちは。
フォトラベラーのYoriです。
初心者の方が、初めてレンズを交換できるカメラを買いたいと思って最初に悩むのが「一眼レフかミラーレス、どっちかいいのか?」という点ではないでしょうか。
どんな違いがあるかもわからないし、初心者でも使いこなせるのか悩んでいる方も多いかと思います。
そもそも、初心者でなくてもこれはかなり悩ましいところです。
本記事では、一眼レフとミラーレスの違いを説明し、どっちがいいのか?にお答えします。
Contents
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初心者にもわかる一眼レフとミラーレスの2つの違い
一眼レフとミラーレスの違いを知り、自分がどんなシチュエーションで写真を撮りたいかが頭に入っていれば、お店側が一方的に売りたい商品を掴まされることも避けられるし、自分に一番合ったカメラがみつけられます。
易しい用語で説明していきますね。
1. 構造の違い
最大の違いは、「鏡を使っているか、いないか」です。
一眼レフは鏡を使用し、ミラーレスは鏡を使用してません。
この決定的な違いが、それぞれのメリット・デメリットへ繋がっていきます。
2.ファインダーの違い
ミラーの有無が、ファインダーの違いになりました。
この違いは、実際に使うあなたの使用感に直結しており、好き嫌いが出るところです。
一眼レフの光学ファインダー
では、なぜ一眼レフには鏡が必要なのでしょう?
出典:キヤノン公式サイト
光(被写体の像)はレンズを通り、まっすぐカメラ内のイメージセンサーに届き、電気信号に変換され画像を作り出します。
イメージセンサーはフィルムカメラでいうと、フィルムにあたる部分です。
光をイメージセンサーに届けるだけで写真は撮れます。
でも、それではファインダー(カメラ背面にある小窓)を覗いている撮影者には何も見えません!
そこで鏡を使い、反射させ、光をファインダーに届けているのです。
結果、私たちはファインダーに届いた被写体を確認しながら写真を撮るということが出来るのです。
鏡を見ているのと同じなので、一眼レフにはタイムラグが発生せずシャッターチャンスを捉えやすいという特徴があります。
この一眼レフのファインダーは「光学ファインダー」と呼ばれています。
電源を入れなくてもファインダーから被写体を見ることもできます。
液晶モニターの場合、日差しの強い時など乱反射して見えづらいことがありますが、光学ファインダーなら被写体を確実に捉えることができます。
一眼レフには液晶モニターも搭載されており、ライブビューも見ることができるので状況により使い方を変えることができます。
ただし、ライブビューを使用するとバッテリーの消耗は早くなるので注意が必要です。
私の場合、星空を撮影する時以外は、ほとんどファインダーを覗いて撮影しています。
その方が、的確に被写体を捉えることができるからです。
鏡を使うことにより、実像をタイムラグ無しで見ることができ、
シャッターチャンスを逃さないのが一眼レフ
ミラーレスの電子ファインダー
出典:キヤノン公式サイト
ミラーレスの場合、鏡を使っていないのでファインダーから実像を見ることはできません。
レンズを通して入ってきた光(被写体の像)をイメージセンサーが受けデジタルデータ化し、液晶モニターに映し出します。
撮影者は実像ではなく、その「映像」を見ているのです。
ミラーレスのファインダーは「電子ファインダー」と呼ばれており、電源を入れなければ被写体を見ることはできません。
そのためバッテリーの消費が早いのが難点です。
タイムラグの心配はありますが、明るさや色の調整などを撮る前に確認できるので、失敗が少ないのが嬉しい点です。
実像ではなく映像を見ながら撮るので、
シャッターを切る前に明るさや色の確認ができるのがミラーレス
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一眼レフとミラーレスの特徴の違いを徹底比較
両者最大の違いは、鏡の有無とファインダーの構造でした。
その構造の違いがもたらしたメリット・デメリットを見ながら、一眼レフとミラーレスを比較してみます。
一眼レフカメラの特徴
【メリット】
- 初心者向け入門機でもオートフォーカスが早いので、動く被写体の撮影に向いている。
- 機能が多様なので、撮りたい写真の表現がしやすい。
- 交換レンズが豊富。
- レンズ交換時、イメージセンサーにほこりが付着しにくい。
- 実像を見る光学ファインダーなのでタイムラグがなくシャッターチャンスを逃さない。
- 液晶画面を見ながら撮影できるライブビューも搭載。
- バッテリーの持ちが良い。
【デメリット】
- ボディやレンズが大きく重い。
- 光学ファインダーなので、明るさや色などを確認しながらの撮影はできない。
レンズを交換して表現の幅を広げられるのは撮影の醍醐味の一つなので、いろいろ揃えたいところ。
一眼レフは交換レンズの種類が豊富です!
今後、皆さんがカメラを上位モデルに買い換えた場合にも、そのまま使えるレンズのバリエーションがあるのは嬉しいですよね。
私もカメラボディは買い換えても、レンズは引き続き使用しています。
また、一眼レフのデメリットが「重い、大きい」事は否めませんが、そのお陰でグリップ感が良く、レンズを装着した時に安定感があり、しっかり構えられるのでブレにくいです。
以前、店頭で望遠レンズをミラーレスと一眼レフにセットし使用感を比べた事があります。
望遠レンズというのはなかなか重いヤツらです。
それをボディが軽いミラーレスで使うと頭でっかちになり、前のめりな感じがしました。
一眼レフの場合、ボディに厚みがあるのでしっかりと握れますし、バランスが取りやすいので、前のめり感はありませんでした。
女性の私でもグリップ感が弱かったので、男性の大きな手だと握りにくいのではないかという印象を持ちました。
私の場合、望遠レンズを使用する事が多いので、しっかりホールド出来てバランスと安定性のある一眼レフの方が断然使いやすく好みです。
写真を作品として楽しみたい、趣味として本格的に撮っていきたい方には一眼レフをおすすめします。
ミラーレスカメラの特徴
【メリット】
- 軽量でコンパクトなので気軽に持ち運べる。
- スタイリッシュなデザインの機種が色々ある。
- 操作が易しい。
- 電子ファインダーなので明るさや色などを確認しながらの撮影ができる。
- イメージセンサーはメーカーや機種により小型から大型まで幅広い選択肢があるので予算に合わせやすい。
【デメリット】
- バッテリーの消耗が早いので予備を用意しておいた方がよい。
- レンズ交換時、イメージセンサーにほこりが付着しやすい。
ミラーレスには、その言葉通り鏡板が使われていないので、非常にコンパクトで軽量のボディーが実現しています。
レンズ交換できるカメラをいつでもカバンに入れておけるなんて、毎日がワクワクのカメラライフになること間違いなし!
スタイリッシュでかわいくて、アクセサリーで変身させることもできる機種があるのは、ミラーレスの楽しい所です。
沢山撮れば、どんどん上達していきますね!
記録として気楽に撮りたい、簡単操作やボディのデザイン性を重視する人にはミラーレスをおすすめします。
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一眼レフとミラーレスのどっちを選べばいいの?
選択肢があるというのは嬉しいことですが、悩みの種にもなってしまいますよね。
私がおすすめするのは、違いや機能を知るのも大事ですが、まず「自分は何を撮りたいのか。どんなカメラライフにしたいのか」をイメージするということです。
カメラが欲しくなった動機は何ですか?
たとえば、
- いつでも持ち歩いて練習したい。
- スマホよりも素敵な写真を撮って、SNSに投稿したい。
- 海外旅行に行くので綺麗な景色を撮りたい。
- 持っていておしゃれなカメラが欲しいな。
- 子供の運動会で失敗したくない。
- ペットの成長を追いたい。
- 花火や星空を撮ってみたい。
- コンデジ使ってたけど、もっと色々な表現がしたくなった。
- 本気でカメラを趣味にしたい。
- カメラが欲しいけど、正直何を撮りたいかまだわからない。
撮りたいものやご自分のカメラライフにそのカメラが合っているかどうかは、とても重要なのです!
私は星空や景色の写真が好きなのですが、野生の生き物も撮るようになりました。
同じカメラで動きのある生き物を撮っていましたが、ピントずれの失敗続き。
自分の技術も原因ですが、カメラの性能が合っていなかった事も大きく関係していました。
悔しさが積もりに積もった末、オートフォーカスのポイントが多く、連写が優秀な上位モデルに変えた経験があります。
撮りたいものやカメラライフがはっきりすれば、自ずと自分に会ったカメラが見つけられるので、まずはしっかりイメージしてみてください。
シチュエーションに合わせたカメラ選び
カメラが欲しくなった動機や、どんな時に使いたいのかを前章で問いかけました。
入門機レベルのカメラを使用する場合の、私なりの見解を書きますね。
いつでも持ち歩いて練習したい。
>>> ミラーレス
スマホよりも素敵な写真を撮って、SNSに投稿したい。
>>> ミラーレス
海外旅行に行くので綺麗な景色を撮りたい。
>>> クオリティ重視なら一眼レフ
>>> 荷物を大きくしたくないならミラーレス
持っていておしゃれなカメラが欲しいな。
>>> ミラーレス
子供の運動会で失敗したくない。
>>> 一眼レフ
ペットの成長を追いたい。
>>> 一眼レフ
花火や星空を撮ってみたい。
>>> 一眼レフ
コンデジ使ってたけど、もっと色々な表現がしたくなった。
>>> 一眼レフ
本気でカメラを趣味にしたい。
>>> 一眼レフ
カメラが欲しいけど、正直何を撮りたいかまだわからない。
>>> ミラーレス
何を撮りたいかわからないという方に多いのですが、せっかくカメラを買ったのに、大きくて持ち歩くのがおっくうで使わなくなってしまったという方もいます。
そのような方には、小型で軽量なミラーレスから初めてみるのをおすすめします。
画質に関してですが、入門機の場合、一眼レフでもミラーレスでも日中に撮った写真の画質に大きな差はありません。
SNS投稿のサイズなら、違いはわからないほどどちらも高画質です。
一番良い選び方は、自分のニーズに合っているのか、自分は何を撮りたくてカメラが欲しくなったかという点をクリアにしておくことです。
その他のカメラを選ぶ時のポイント
イメージセンサーのサイズ
イメージセンサーとは、レンズから入った光を電気信号に変換してくれる半導体のことです。
大きい方が光を多く集められるので、より鮮明な写真を撮ることができます。
画質、ボケ味、色の再現性なども同様です。
センサーの大きさと、撮った写真のクオリティーは比例していますが、価格も比例しています^^
- フルサイズ(35ミリフィルムと同サイズ)
プロやハイアマチュア用の上位機種に使われている。 - APS-C
初心者が購入しやすいエントリーモデルに使われている。 - マイクロフォーサーズ
ミラーレス一眼(オリンパス、パナソニック)で使われている。
イメージセンサーの大きさの順は以下のとおりです。
かなり大きさが違いますよね。
この大きさが画質に直結します。
入門機の一眼レフやミラーレスには、APS-Cかマイクロフォーサーズが搭載されています。
APS-C搭載カメラが価格や扱いやすさの理由で一番売れています。
大型のイメージセンサー搭載の機種を使えば、より広角な景色やノイズの少ない夜景など高品質の写真が楽しめますが、価格も高くなります。
交換レンズ
一眼レフやミラーレスを使う楽しみの一つは、レンズ交換できること。
購入しようと思うカメラに搭載できるレンズの種類を確認しておきましょう。
花や植物が好きなら、マクロレンズが欲しくなるかもしれません。
野生の生き物が好きなら望遠レンズ、風景が好きなら広角レンズが欲しくなるかもしれません。
単焦点?ズーム?
せっかく買ったボディに合うレンズが無いのは寂しいですよね。
また、サードーパーティ製のレンズは純正よりずっと安いので、表現に合わせたレンズを購入しやすくなっています。
選んだカメラに合うサードパーティ製のレンズが豊富かどうかをチェックしておくのも、選ぶポイントとなります。
手ぶれ補正機能
初心者の方でまだカメラを持つことに慣れていない方は、手ぶれ補正機能が付いているカメラがおすすめです。
ほんの微動でもピントはずれてしまいます。
私も経験がありますが、最高の一瞬を捉えたのにボケてたっていう悔しさはなるべく減らしたいですよね。
バリアングル・チルト式液晶モニター
カメラの背面についているモニターが動く構造になっているものです。
カメラの角度に関わらず、構図を確認しながら撮影できるので大変便利です。
私も以前コンデジを購入した時、選ぶポイントとして動くモニターは必須の機能でした。
たとえば、
小さな子供や、ペットの目線で撮りたい、小さな草花を撮りたい時など、ローアングル撮影が楽にでき、よりドラマティックな写真が撮れます。
人混みの中で手を上げて撮ったりする時やも、傾けたモニターを確認しながら撮影できるのでとても便利です。
自撮りも、ちゃんとカメラ目線で捉えることができるのがいいですね。
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まとめ
一眼レフとミラーレスの違いと、初心者にはどっちがいいのかをお答えしました。
ざっくり、どっちがいいのかをまとめると、
一眼レフ向き
本格的にカメラを始めて、作品として楽しんでいきたい。
ミラーレス向き
いつでも持ち歩いて、記録として楽しみたい。
まだ撮影したいもの、カメラライフがイメージできていない。
どっちがご自分のカメラライフに近いですか?
一眼レフでも最近はスタイリッシュな機種も出てきました。
ミラーレスの入門機でも、ファインダーがのぞけるスタイルもでてきました。
実際にお店に行って触って、違いを体感してみてください。
持った感じ、シャッターの音もカメラ選びの楽しいポイントです。
皆さんのカメラライフにぴったりの相棒に出会えるといいですね!
ご訪問、ありがとうございました。