こんにちは。
フォトラベラーYoriです。
今回は、驚くほどの画角で迫力ある写真が簡単に撮れるiPhone11の超広角カメラの使い方を、4つの構図と技を使った作例と共にご紹介します。
超広角レンズは画角も有りますが、歪みも有る癖の強いレンズです。
よっぽどのカメラ好きでもない限り、一眼レフユーザーでも超広角レンズを使っている人は多くいません。
iPhone11で初めてこのレンズを体験して「超広角使えない」と思った方も少なくないと思います。
それはとても勿体無い!
無理に歪み補正はせず、それを面白みとして味方にすれば、インパクトのある写真が誰でも簡単に撮れるんです!
その歪みにスマホ撮影に合った構図と技を加えれば、プロっぽいアートな迫力写真に大変身!
「超広角使えない」と思う前に、この画期的なレンズで遊んでみてください。
ちょっと慣れたら、構図を意識して撮り、歪み補正なしで、その迫力を引き出してください。
結構ハマります!
購入検討中の方にも参考になさってくださいね。
では、iPhone11の超広角カメラの使い方と作例をご紹介していきます。
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レンズの歪みと癖を味方にする技を使ったiPhone11超広角カメラの使い方
正直、被写体を正確な姿・形で撮る場合は標準レンズがおすすめです。
が、アートなシーンとして捉えたいなら、超広角レンズが絶対に面白い!
一眼レフでもそうですが、超広角レンズで撮ると写真は歪むものなので、それを迫力に利用した撮り方をすれば、標準レンズでは表現できない、インパクトとパース(遠近感)が効いた楽しい写真が撮れます!
<レンズの変更方法>
標準レンズ=「1X」
超広角レンズ=「0.5X」
「写真」モードを選択し、上の写真で赤丸で囲んでいる「1x」をタップすれば「0.5x」すなわち超広角レンズに変わります。
画面に指2本で触れて、ピンチインしても変更できます。
もう一度赤丸部分をタップするか、ピンチアウトすれば標準サイズにもどります。
超広角レンズの特徴
広角レンズは感覚的に説明すると3つの特徴があります。
- 広〜い範囲が撮影できる。
- 遠近感が強調されダイナミックな写真が撮れる。
- 立体感のあるドラマティックな写真が撮れる。
一番の違いは画角。
こちらの図は各レンズとiPhone11の写せる範囲の違いです。
一般的に24mm以下が超広角と呼ばれています。
一眼レフユーザーがよく使っている超広角レンズは16mm前後。
iPhone11の超広角レンズは、通常のカメラレンズ35mm判換算でなんと「13mm」相当のレンズが搭載されており、画角は120度!
凄いのです!
一眼レフ用の超広角レンズはお安くないので、ある意味、iPhone11買った方が安かったりする^^
ただし、ちょっと癖の強いレンズなので、うまく扱うにはコツも必要になってきます。
こちらの記事に、iPhone11の超広角レンズと標準レンズの違いを作例と共に詳しくまとめたので、合わせてご覧ください。
ライブフォトの楽しい使い方も掲載しています。
iPhone11|カメラの使い方・作例|超広角レンズ・ライブフォトの一眼レフ並み写真の撮り方とコツ5選!簡単スマホ写真術 |
超広角の歪みクセを生かす
歪みがあるからこそ、大きくパースの効いたプロっぽい写真が撮れるのが超広角レンズです。
*内側から外側へ広がる、または、外側から内側へ収束する。
*近いものはより近く大きく、遠いものはより遠く小さく誇張する。
私が初めて一眼レフ用の超広角レンズを使ったのは、広大な星空の撮影をしたかったからです。
このレンズを他のシーンで使おうと思った時に、癖が強いので、レンズの魅力を引き出した写真を撮るまでに四苦八苦した覚えがあります。
その時に覚えたことも交えてお伝えしていきます。
内側から外側へ広がる、または、外側から内側に向かって収束
広がりがわかりやすい写真がこれ。
これは超広角で朝のビーチの雲を、後述する対角線構図にハマるような位置を探して撮りました。
風はありませんでしたが、レンズの歪み効果で雲が外側へ流れているように見えます。
ボートはかなり遠くにあるように見え、広がりと奥行き感じられます。
次は、同じ場所から標準レンズで撮ったものです。
雲や空の広がりはあまり感じられませんが、目で見た景色と同じ様子に撮れます。
ボートは超広角と比べるとグッと近くなりました。
この違いを頭に入れておくと、撮りたい作風に合わせ、どちらのレンズを選べばいいか判断がしやすいです。
近いものはより近く大きく、遠いものはより遠く小さく誇張する。
超広角レンズは確かに広い範囲を捉えてくれますが、何も意識しないで撮ると、だだっ広〜く、被写体は小さく遠くなるし、平坦な写真にもなりがち。
近くにある主題と遠くにある副題を一緒に入れて、メリハリを効かせると回避できます。
その場合、「近いものはより近く大きく」という癖を利用して、近くにある被写体に思いっきり寄るのがポイント。
この写真は、三分割構図を意識しながら、手前のもみじに数センチまで寄り、仰ぐように撮ったので迫力が出てきました。
こんなに近くまで寄っても背景はちゃんと入ってしまうのが、広角の凄さ。面白いです。
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歪みがもたらす迫力が面白い、iPhone11超広角レンズに合った構図とその使い方
構図を決めたら、グリッドの線上、または線と線が交わった交点に主題を置き撮影します。
三分割構図
絵画や写真の世界で三分割構図は基本中の基本。
iPhone11にも三分割構図のグリッドが搭載されています。
今まで構図を意識した事のない方は、オンにして使ってみてください。
慣れてきて邪魔に感じるようになったら、オフにすることもできます。
主題が真ん中には来ない構図なので、どちらかに寄ったレイアウトになります。
主題の反対側に広い空間が生まれ、見る人は自然と主題から空間へと視線を誘導されルため、ストーリーを感じるようになるのです。
主題を横にズラすのは、はじめは勇気が必要かもしれませんが、グリッドを目安にすれば安心ですよね。
三分割構図は、どの構図がいいか迷った時に便利です。
構図を使えば、図鑑の挿絵ではなく、アートな感覚がでてきます。
三分割構図は景色を撮るのにも使いやすい構図です。
グリッドを地平線、水平線に合わせると安定感が出てきます。
日の丸構図
日の丸構図は、被写体を真ん中に置いた構図で、誰でも自然に撮っていると思います。
真上から撮った料理、花の写真など良く目にしますよね。
日の丸構図は、図鑑の挿絵のように記録として収める写真に合っている構図ですが、アートな作品にすることもできます。
*見た人の視線を泳がせないよう、バックには他の被写体や色味をごちゃごちゃ入れない。
*日の丸(被写体)を画面外まで思いっきりはみ出させてしまう。
他の被写体や色味をごちゃごちゃ入れない
バックがごちゃごちゃしていたり、色が賑やかすぎると、見る人はどれが主題なのかがわからず、結果、印象に残りにくい写真になってしまいます。
日の丸構図のバックは、なるべくシンプルに、主題を明確に。
主題と差が有れば有るほど、見た人の視線は迷う事がありません。
上の写真の場合は、光と暗い影という大きな差があるので、視線は迷わず太陽から光芒、そして背景と誘導されます。
被写体をはみ出させる
SNSなどでよく見る雰囲気の写真です。
被写体をはみ出させ、インスタで多く使用されている正方形にトリミングしてみます。
目を引く面白い写真になりました。
超広角で日の丸構図を撮る
超広角を使った日の丸構図の場合も、被写体に思いっきり寄れば違う雰囲気が出てきます。
花が同じ位の大きさになるような位置で、左が超広角、右が標準で撮ったものです。
標準レンズだと見たままの感じですが、超広角だと周りの葉が勢いよく迫ってくるように撮れました。
対角線構図
主題を対角線上に置く構図で、奥行き、躍動感、リズム、ダイナミックさを表現できます。
超広角レンズの効果でより大きく見える手前の葉、より小さく見える奥の葉を、右上がりの対角線構図に乗せると、奥行きと賑やかな感じが出てきました。
手前の葉っぱとレンズの距離は数センチです。
右上がりの対角線構図に合うようカメラを斜めに動かし、寄ったり引いたりしながらちょうど良い感じになる位置を探して撮りました。
ぴったり対角線に合っている訳ではありませんが、対角線構図を意識したので、こちらに迫ってくる勢いが出てきました。
標準レンズと超広角レンズの対角線構図を使った作例の比較は、こちらの記事でもご覧いただけます。
消失点構図(放射線構図)
消失点構図は古くから絵画などでも用いられる手法で、深度を強調する時に使われる構図です。
見ている人は視線が消失点に誘導されるので、奥行きを感じます。
電車と線路、プラットホーム、ビル群、まっすぐな道などなど、活用シーンはいろいろあります。
そこに超広角レンズをどう使うか。
超広角レンズは、「近いものはより近く大きく、遠いものはより遠く小さく」強調するという特徴が有りましたよね。
ですので、「遠くの消失点」だけを狙った写真よりも、「近くの被写体」も一緒に入れるとインパクトが出てきて、更に奥行きを感じる写真に変身します。
この写真は、シドニー最古のショッピングアーケードのストランドアーケードです。
ランプの存在が脇を締め印象深くし、どこまでも終わりの無いような建物の長さが強調できました。
撮る時は、近くの被写体(ランプ)に思いっきり寄るのがコツ。
こちらは消失点に被写体はありませんが、強いパースにより、ビルがより高く伸びている様子と、馬のオブジェが誇張されました。
同じ場所から標準レンズで撮った写真やアングルのでの違いを比較した作例はこちらです。
びっくりするほどの違いがあるので、是非比較してみてください。
構図に興味を持たれた方は、こちらに詳しくまとめました。
スマホでももちろん応用できます!
写真構図の基本テクニック12選!プロ並みに上達する決め方・コツを紹介します |
超広角が不向きなシーン
*姿、形、大きさ、遠近感などの「正確さ」を求める場合には合わない。
超広角レンズはパースが強く出て誇張されるので、実際に目で見たものとかなり変わってきます。この場合は標準レンズをおすすめします。
*人物のポートレートには合わない場合が多い。
アートな作品にする場合は別ですが、画面の端に人物を置いた場合、顔など歪んでしまいます。標準かポートレートモードがおすすめです。
ポートレートモードで撮ればバックのボケ感も調整できます。
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まとめ
iPhone11超広角カメラの歪みと4つの構図と技を利用した使い方と作例をご紹介しました。
「超広角使えない」なんて思ったら、とても勿体無いことがおわかり頂けたと思います!
歪みをあえて歪み補正せず、それを利用した写真は、かなりインパクトや迫力があるので、プロっぽいアートな写真を撮りたい場合におすすめです。
*4つの構図を使ってみる。
*迷ったら三分割構図。
*主題が手前に有るなら思いっきり寄って撮る。
*近いもの・遠いもの、どちらも入れて撮る
構図を意識して撮ったことのないかたも、目安があれば被写体の位置が決めやすくなります。
初めは三分割構図から始めて、他の構図にも挑戦してみてください。
iPhone11の超広角カメラ、表現方法がぐんと広がって楽しいですよ。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。