こんにちは。
旅と写真をこよなく愛するフォトラベラーYoriです。
今回は、三脚業界を牽引するイタリアの老舗メーカー・マンフロットの三脚を簡単にアルカスイス化する方法をご紹介します。
三脚にカメラをセットするのは、1秒でも早く出来た方が良いですよね。
雲台をアルカスイス化すれば、夜景撮影の時など、暗がりでも手探りでセットできるほど簡単になります。
JOBYのアルカスイス互換雲台を使ったら、改造など不要で簡単に交換できました。
しかも、純正より軽く、カメラ脱着もしやすく、使用感も良くなり一石三鳥。
見た感じもカッコいい!
マンフロット三脚Befreeを使用している方でアルカスイス化させたい方に、JOBYはおすすめの雲台です。
レビューと共にご紹介していきます。
Contents
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アルカスイスってなに?
アルカスイスはスイスの業務用カメラ機材のメーカーで、最初に高精度のボール型自由雲台を発売した事でも有名です。
そして、同社のクイックシューは世界中で人気で主流にになりつつあります。
クイックシューとは、カメラを三脚に固定する時、その脱着を劇的に素早く簡単にしてくれるアクセサリーの事。
残念ながら、その形状はメーカー間で統一されていないため互換性がありません。
メーカー内でも統一されていなかったりします。
何が問題かというと、今後ミニ三脚を買ったり、違う用途やメーカーの三脚を購入した場合、プレートを付け替える必要が出てくるからです。
アルカスイス互換のアダプターに交換して、カメラや他の三脚にもアルカスイス互換のプレートを装着しておけば、いちいち付け替える必要が無くなりストレスフリー。
非常に便利なのです。
カメラ側のプレートは付けたままでOKなので、いつでも2秒で三脚にセットできてしまいます。
アルカスイス規格?互換?
アルカスイスのクイックシューは世界共通の規格が定められている訳ではありません。
純正アルカスイス雲台はとってもお高いので、いろんな雲台メーカーが独自にサイズを計測してアルカスイスに似た製品を手頃な価格で作りました。
ですので、あくまでも「規格」ではなく「互換」という訳です。
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JOBYのアルカスイス互換雲台で、マンフロットBefreeアドバンスをアルカスイス化してみた
今回ご紹介するのは、JOBY(ジョビー)製のアルカスイス互換の雲台に丸ごと付け替えてしまう方法です。
JOBY
JOBYはゴリラポッドというミニ三脚で有名になったメーカー。
普通のミニ三脚として使えるだけでなく、自由に脚を曲げることができるので、自撮り棒にしたり、いろんな所に巻きつけて使用することができ、大人気となった三脚です。
自分が作業している手元を撮りたい場合もあります。
カメラやスマホをゴリラポッドにセットした状態で首に巻きつければ両手があくので、臨場感ありの手元写真が撮れたり、いろんなアイディアで使えるミニ三脚です。
5Kキットは、耐荷重5kgで一眼レフやビデオカメラにも対応で、アルカスイス互換の雲台が付属品としてセットになっています。
JOBY 自由雲台 ボールヘッド 5K
左が純正の雲台、右がJOBYです。
かなり大きさも重さも違いますね。
大きい方のノブを緩めてボールを動かします。
小さい方のノブを緩めれば、水平を維持したままパンニングができます。
アダプターの違いです。
純正は2段階のロック式で、点で固定する仕様。
JOBYはアルカスイス仕様なので、下の写真の様にノブを締めて面で固定する仕様です。
JOBY 自由雲台 ボールヘッド 5K
- クイックシューはアルカスイス互換
- 溝の部分を使えば、90度傾けることができるので縦構図の撮影にも対応。
- 360度の水平パンニングが可能。
- 純正より軽い。
- アダプターはカチッとレバーで止める仕様ではなく、ノブで締める仕様なので、締めれば締めるほどしっかり固定できます。
JOBYボールヘッド雲台は、耐荷重は1kg、3kg、5kgの3種類ありますが、一眼レフやミラーレスをお使いなら、しっかり固定することができる耐荷重5kgの製品を選ぶことをお勧めします。
使用感
- 純正よりもカメラの脱着がとてもしやすい。
- レバーとボールのスムーズ感が良いので重く感じず使いやすい。
- 重さは257g。純正の390gよりも軽量なので三脚にセットして持った時、随分軽くなったと感じました。
- 以前使ったことのあるアダプターは、ノブを弛める時に可動部分のプレートがノブごと外れてしまいました。暗い夜にこれが起きるともう脱力。
JOBYのアダプターのノブにはストッパーが付いているので、全開に緩めてもノブやプレートが外れてしまう事はありません。
雲台交換方法
雲台の交換はいたって簡単。
マンフロット純正の雲台を丸ごと回転させて外します。
このネジにJOBYの雲台をはめて回転させて固定します。
改造など不要、そのまま使用できます。
私は、他の三脚や、大きいレンズにもアルカスイス互換プレートを装着しているので、どの機材を使うときもプレート交換せずにすぐセットできストレスフリーで快適です。
この付属のアルカスイス互換プレートを、前もってカメラ側に装着しておきます。
左側の写真(プレート表面)のネジをカメラの底部にあるネジ穴に固定します。
プレートの裏にはつまみがあるので、回しながらしっかり固定します。
これで、いつでも三脚に2秒でセットする事ができる様になりました!
重いレンズを使う時
写真家の方に勧められたのですが、400mmなどの重いレンズを使用する場合、クイックシューはカメラ側ではなく、レンズ側に付けた方が良いとの事でしたので実践しています。
クイックシュープレートをカメラ側に装着していると(写真1枚目)、レンズ側ばかりが重くなりバランスが悪く、不安定になります。
また、レンズとカメラの結合部分に負担がかかりダメージをもたらす可能性もあります。
レンズ側にクイックシュープレートを着けた方が(写真2枚目)バランスがとれて安定しています。
大きなレンズを使用する時は、なるべくレンズ側にプレートを装着し、カメラの為にもバランスが取れた状態で三脚にセットしてください。
ちなみに私が400mmレンズに使用しているのは、スペアとして購入したSLIKのアルカスイス互換プレートです。
三脚の脚はうまく収まるのか?
マンフロットBefree は脚を反転させて畳む仕様ですが、雲台を変えた時、脚が浮いてしまうのではないかという心配があると思います。
下の写真は、脚を閉じた状態を上から見たものです。
純正とほとんど変わらず、脚を畳むことができるし、付属のケースにもきちんと入ります。
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まとめ
マンフロット三脚をBefree アドバンスを使ってアルカスイス化する方法と、JOBYの雲台のレビューをご紹介しました。
JOBYの互換雲台は、改造不要で交換できるしとても簡単でした。
正直、純正マンフロット雲台より使用感が良く、軽くなるのでとても気に入っています。
将来、三脚を買い替えてもJOBY雲台はそのまま流用できるし、カメラに装着してあるアルカスイス互換プレートもそのまま使い続ける事ができます。
三脚にカメラをセットする手間は、簡単に越した事ありません。
夜景撮影に登場する事が多いのでなおさらです。
暗がりでも手探りでセットできるようになるアルカスイス互換の雲台には本当に助かっています。
皆さんの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みくださりありがとうございました。