こんにちは。
旅と写真をこよなく愛するフォトラベラー Yoriです。
今回の観光ブログは、オーストラリア・シドニー近郊のワイナリー銘醸地「マッジー(Mudgee)」、星空を満喫できる「マッジー天文台」、そして歴史が残るノスタルジックな隣町「グルゴン(ガルゴン)Gulgong)」をご紹介します。
シドニーから3時間半のマッジーはドライブにもおすすめのコース。
一泊二日あれば観光出来るので、日常を離れて週末を過ごすのにも人気のスポットです。
マッジーはオーストラリアで初めてオーガニックワイン生産を始めた地域。
質の高いワインやオーガニックワイナリーも有名ですが、知る人ぞ知るマッジー天文台も魅力的で、宇宙とグッと近づける夜を過ごすこともできます。
そして隣町は、まるで映画のセットに迷い込んだようなノスタルジックな町グルゴン。
ファッション誌などでも撮影に使われている町で、写真好きにはワクワクするシーンがいっぱいです。
シドニーから一泊旅行で行かれる、ワイナリーだけではないマッジーの魅力をご紹介します。
天の川が手に届くようなゴージャスな星空は見逃せませんよ!是非!
Contents
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シドニー近郊のワイナリーで有名なマッジーはどんな所?
落ち着いた趣のある地方都市マッジーは、昔の面影が残り、ノスタルジックな雰囲気と洗練されたセンスが混在するとてもチャーミングな街です。
どこにあるの?行き方は?
<車>
シドニーから北西へ約270km、途中、世界遺産ブルーマウンテンズを通過し、およそ3時間半のドライブで到着です。
<公共交通機関> 電車とバスで乗り継ぐ
シドニーのセントラル駅から電車でLithgowへ。
そこからコーチ(バス)に乗り換えマッジー中心地に到着します。
所要時間は5時間〜6時間半。
歴史
マッジーに初めて西洋人が入植したのは1821年。
その後1850年代に湧いたゴールドラッシュと共に栄えてきた街です。
それ以前は、ウェラジュライ (Wiradjuri) 語を話す先住民族アボリジニが住んでいた地域でした。
”Mudgee” とは彼らの言葉で 'Moothi'「丘にある巣」という意味。
現在は、ワイナリーだけでなく、ウール、畜産、農業そして蜂蜜などの産業も盛んです。
メインロードに建つセント・メアリー教会は1851年に建てられた古い教会。
サンド・ストーンで建てられており、尖塔はニューサウスウェールズ州で3番目に背の高い教会だと言われています。
ゴシック様式とビザンティン様式を併せ持った美しい建築物です。
南半球ではもうすぐ春の訪れる8月に撮った写真ですが、この時期に行くとオーナメンタル・ペアーという観賞用で実のならない梨の木の花が町中に咲いており、まるで桜並木を歩いているようでした。
クロック・タワーは、戦没者慰霊塔として寄贈されたもので、今では街のシンボルになっています。
無料のガイドブック
マッジーの写真満載のガイドブック(英語)がこちらからダウンロードできます!
ワイナリーの地図などもあるので便利です。
ファーマーズ・マーケット
毎月第3土曜日はファーマーズ・マーケットがセント・メアリー教会のすぐ隣で開催されます。
厳しいガイドラインに基づき運営されているため、安心で新鮮な食品を購入できることで人気の高いマーケットです。
全ての商品は販売しているファーマー自身が栽培、生産、加工をしているものばかりです。
- 開催日・時間:毎月第3土曜日、8:30am〜12:30pm (雨天も開催)
- 場所:Held at Robertson Park, Market Street Mudgee
マッジーの蜂蜜
オフィシャルサイト:Mudgee Honey Haven
蜂蜜は、蜂たちが集める季節の花の違いで風味が変わります。
Mudgee Honey Havenでは色々な蜂蜜のテイスティングができるので、好みの味を探してみてください。
窓越しにはミツバチの巣が展示されており、ハチの働く様子を観察することもできます。
ワインが苦手な方へのお土産に100%ピュアなマッジーの蜂蜜はおすすめです。
- 営業時間:9:00am〜4:00pm クリスマス以外毎日営業
- アドレス:2 Hill End Road Mudgee NSW 2850
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シドニー近郊の銘醸地「マッジー」のおすすめオーガニックワイナリー
シドニーのあるニューサウスウェールズ州の四大銘醸地と言えば
- ハンターバレー
- マッジー
- サザンハイランド
- オレンジ
が挙げられます。
その1つマッジーには、現在40以上のセラーがあり、全てオーストラリアのファミリーで経営されています。
オーガニックワインの先駆者!
初めてマッジーにぶどうが植えられたのは、ゴールドラッシュに湧く1850年代。
現在では、50種類以上のブドウの品種が育てられています。
また、マッジーのワイナリーは、オーストラリアで初めてオーガニックワインを生産した先駆者として貢献しています。
オーガニック認定機関
オーストラリアの2大オーガニック認定機関がこちらです。
- Australian Certified Organic (ACO)
- The National Association for Sustainable Agriculture, Australia (NASAA)
両機関ともに認定を受けるための条件は以下の通りです。(食品、スキンケア製品など全ての分野の商品が対象)
- 原材料の重量で95%以上(塩分と追加された水を除く)がオーガニックであること。
- 残りは毒性のない植物成分や天然由来成分であること。
条件をクリアしたもののみ、有機栽培・無農薬と認められラベルを使用することができるようになります。
厳しさ故に、世界中で信頼を受けているこの2つの機関で認定を受けている4ヶ所のオーガニックワイナリーをご紹介します。
マッジー・オーガニック認定ワイナリー
Botobolar
創業1971年、ボトボラーはオーガニックワイン生産を手掛けているオーストラリア
最古の認定オーガニックワイナリーです。(ACO認定)
Thistle Hill
創業1975年、シスルヒルは、サステナブルなワイナリーとして賞も受賞しているオーガニック認定ワイナリーです。(NASAA認定)
Lowe Wines
独自の有機栽培とバイオダイナミック農法の原則に従ってブドウを栽培しオーガニックワインを生産している認定ワイナリーで、ワイン愛好家からも非常に人気があります。(ACO認定)
Martins Hill
小さな家族経営のオーガニック認定ワイナリーは、全て手作業で行われています。
羊、鳥、てんとう虫などの自然な生命活動と共存することで成り立つ、本来のオーガニックスタイルを採用している素晴らしいワイナリーです。(NASAA認定)
今回出会った、とってもおすすめのブティックワイナリー
オーガニックではないのですが、地元の方に勧められて行ってみたのがこのワイナリー。
スタッフがとても親切でフレンドリーで、色々とテイスティングをさせてくださいました。
キリッとした白も美味しいのですが、個人的にはしっかりとしたフルボディーの赤が好みなもので、ピーターソンズのシラーズ系、カベルネ・ソーヴィニヨン系はどれも大満足でした。
フルボディーがお好みの方、是非足を運んでみてください。
アドレス:6 Black Springs Road, Mudgee, NSW 2850
電話: 02 6373 3184
メール: petersonsmudgee@petersonswines.com.au
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ワイナリーだけじゃない。マジー天文台で最高の星空を満喫!
マジー天文台は、日本人の間ではあまり知られていないのですが、私が行った時には、香港からわざわざここを目指してオーストラリアにやってきたという二人組の女性観光客がいました。
実はこの天文台、ジョン・ヴェター(John Vetter)氏が個人で所有している施設。
若い頃から星が好きで、少しずつ天体望遠鏡を買い集め、この土地が気に入りシドニーから移り住んだそうです。
そのころは全くの山だったので、道を作るところから始めたとか。
今では丘の上に4機のドームが設置されています。
ドームにセットされている天体望遠鏡の1つは日本のタカハシ製作所のもので、25年以上前に購入したそうですが、今でも現役で働いてくれているそうです。
(口径250mm、反射鏡搭載、焦点距離860mm)
夜空を見ながら、星のレクチャーを受けたあと、実際に望遠鏡から拡大された星々を見せて頂きました。
土星の輪っかまでくっきり見えて感動です。
子供達が何人も参加しており、非常に興奮していました。
いい思い出になりますね。
北半球からは見ることのできない南十字星にも出会えます。
星空の撮影方法に興味ある方は、こちらもご覧ください。
料金と時間
*予約が必須です!
大人 $15
子供 $10
ファミリー $40 (大人2人、子供2人)
開始時間は、時期により暗くなる時間が変わるので、予約時に知らせてくれます。
Mudgee Observatory
(02)6373 3431
john@mudgeeobservatory.com.au
マッジー天文台の場所
マッジーの町の中心部から、車でおよそ16〜20分です。
- 961 Old Grattai road, Mudgee NSW Australia
地図を見るとわかるように、マッジー天文台はマッジーの街から山を挟んで反対側になるので光害も少なく、本当に綺麗な星空を見ることができます。
宇宙に吸い込まれるような感覚になりました。
流れ星が何回も現れましたが、願い事するのを、毎回必ず星が流れた後に気づくのだけど、それって私だけ?
天文台すぐそばの宿泊施設
マジーの中心部から20分ほどとはいえ、夜遅いし、カンガルーが飛び込んでくるかもしれないような真っ暗な道を運転するよりは、なるべく近くに泊まりたいと思い、マッジー天文台のウェブサイトで紹介されていた、天文台から一番近いアコモデーションに泊まりました。
わずか5分です。
ただ、掲載されていた写真を見る限り、かなり緊張感を伴う雰囲気の建物で…。
悩んだ末、近さが魅力でこの「Kelly’s Cabin」に泊まりました。
それが心配とは裏腹に思ったより満足度の高いアコモデーションだったのです。
掃除も行き届いており、冷蔵庫には朝食用のパンや卵が用意されていました。
冬の終わりだったので室温も心配でしたが、外見とは違い断熱材がしっかり使われているようで、エアコンだけで十分暖かく寒さは感じませんでした。
電気毛布も用意されています。
夕方は見事なサンセット、朝はカンガルーや鳥たちが遊びに来ます。
数十メートル離れた所にオーナー一家の家があるだけで、あとは自然そのもの。
庭からの星空も素晴らしいものでした。
ゴージャスなアコモデーションではないけれど、キャラクターのある、心底のびのびできる施設だったので、天文台に行く時はまた利用したいと思っています。
ワイナリーに近い場所に泊まりたい場合は、マッジーの街周辺が便利です。
100年以上経っている建物を外観はそのままで内部をモダンに改装しているコテージなど、マッジーはホテル選びも楽しいです。
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マッジーに行くなら、ノスタルジックな隣町グルゴンに足を伸ばしてみよう!
マッジー中心部からおよそ30km、20~30分のドライブで行かれるのがグルゴン(ガルゴン/Gulgong)です。
”Gulgong” は先住民族アボリジニの言葉で”Deep waterhole” 「深い滝壺」を意味します。
ゴールドラッシュで栄えた町で、当時の様子が未だに残るノスタルジックな雰囲気はなんとも魅力的。
ファッション誌の撮影になどにも使われるのは納得です。
小さな町なのに130を超える歴史的建造物が残されています。
時間があれば町歩きをしてみてください。
レトロな佇まいのTen dollar town motelなんともいい感じ!
と思ったら、ちょうど良いタイミングでクラシックカーが通りました。
一瞬タイムスリップした気分になってしまった!
1993年まで、オーストラリアの10ドル紙幣にはグルゴンがデザインされており、それがこのホテルの名前の由来になったそうです。
まとめ
今回のブログはいかがでしたか?
シドニー近郊で週末の1泊2日で気軽に行かれる、マッジーの楽しみ方でした。
行きたいワイナリーが分からなければ、ご紹介した4ヶ所の認定オーガニックワイナリーを巡るのも良いと思います。
マッジーはワイナリーの情報がたくさんありますが、それ以外はあまり目にしません。
マッジー天文台は穴場でおすすめですよ。
日中にワイナリー巡りをして気に入ったワインを調達し、夜は天文台で宇宙に浸り、宿に戻ったら、ワイン片手にまた星空を満喫する。
贅沢ですね〜!
時間が取れれば、ノスタルジックな隣町グルゴンにも足を伸ばしてタイムスリップしてみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。