こんにちは。
旅と写真をこよなく愛するYoriです。
今回ブログで紹介するのは、シドニー観光で半日でも充分楽しめるコカトゥー島(コカトゥーアイランド、Cockatoo Island) です。
ここは世界遺産にも登録されており、ノスタルジックで廃墟感たっぷりのアートなオブジェが写真好きにはたまらない、撮影にも絶対おすすめのスポット!
行き方も簡単で、シティーからフェリーでわずか20分。
シーズンが合えば、モフモフのカモメのヒナたちにも会えるんですよ!
- ローカルに人気
- ちょっと通な場所
- 面白い撮影スポット
に行ってみたい!という方に、世界遺産コカトゥー島はシドニー観光に絶対おすすめの穴場撮影スポットです!
魅力的な写真の撮り方も紹介します。
「行き方」だけを知りたい方は、こちらからどうぞ。目次からでも移動できます。
Contents
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ノスタルジックで廃墟アートな世界遺産、シドニー・コカトゥー島ってどんな所?
オーストラリアのシドニーから日帰りで行かれる世界遺産は3つあります。
- オペラハウス
- ブルーマウンテンズ
- オーストラリアの囚人遺跡群
イギリスの流刑地として始まったこの国の文化遺産が「オーストラリアの囚人遺跡群」として全土に11ヵ所登録されていますが、今回ご紹介するコカトゥー島 (Cockatoo Island) はそのうちの1つです。
コカトゥー島は、過去に何度も姿を変えた場所。その歴史に触れてみよう。
コカトゥー島には、過去に何度も姿を変えた興味深い歴史があります。
1. 先住民族アボリジニ・儀式の場所
65,000年以上前からオーストラリア大陸に住んでいる先住民族・アボリジニ。
コカトゥー島へ最初に訪れたのは、アボリジニのエオラ族の人々だとされており、彼らはこの島を女性の儀式の場所として使っていたと言われています。
2. 刑務所島となる
イギリス・アイルランドより1788年〜1868年の間に、約162,000人以上の受刑者がオーストラリアに送られました。
1839年、植民地総督によりコカトゥー島に刑務所を新設することが決定され、エオラ族とこの島の繋がりが失せて行きます。
岩は火薬で発破され、砕石は刑務所建設やサーキュラーキーを含むシドニー建設に使われ、そしてこの島の自然は破壊されました。
周りを深い水で囲まれ脱獄がしにくいコカトゥー島は刑務所島と姿を変えたのです。
受刑者たちは9年という年月をかけ、この島にオーストラリア初の船渠となるフィッツロイ・ドック(Fitsroy Dock) を建設しました。
現在でもその跡が残っています。
1869年にこの刑務所は閉所されました。
3. 女子公立工業学校と更生施設
ニューサウスウェールズ州都市部の急速な成長と、それに伴う貧困や過密の問題。
加えて、多くの男性が家族を残してゴールドラッシュに向かった為、孤児や非行少年少女の数が急増。
政府は、刑務所が閉所して直ぐ、コカトゥー島に女子の為の公立工業学校と更生施設を設立し再利用しました。
4. 造船所
海軍や商業で使われる船が大型化し、フィッツロイ・ドックでは大きさが不十分となってきました。
そこで1882年に島内に新しいドック、サザーランド・ドックの建設工事が始まり、1889年に完成。
その後コカトゥー島は、1913年にオーストラリア海軍の公式の造船所となり、第一次、第二次世界大戦中、南西太平洋の主要な船舶修理施設として、多くの船の改造や修理をしてきました。
戦後、国際競争が激化し1970年代までに島の造船業は急激に衰退して行きます。
1991年、造船所は正式に閉鎖されました。
5. ユネスコ世界文化遺産
大規模な修復作業後、2007年に一般公開され、2010年に「オーストラリアの囚人遺跡群」の1つとしてユネスコの世界遺産に登録されました。
ソース: Cockatoo Island Official site
世界遺産コカトゥー島のイベント
アートフェスティバル・ビエンナーレ
Named the first United States National Monument by President Theodore Roosevelt, there is much uncertainty surrounding the formation of the geological site, with speculation suggesting that the Tower was a volcanic plug or the neck of an extinct volcano.… https://t.co/xWZvdEJGEA pic.twitter.com/Qhwcobinum
— Biennale of Sydney (@biennalesydney) April 10, 2018
コカトゥー島は、2年に1度、およそ3か月間開かれる国際芸術祭・ビエンナーレの会場の1つになっています。
ビエンナーレとは、世界中からアーティストを招待して開催される現代美術の国際美術展覧会の事で、1895年にイタリアのヴェネツィアで始まりました。
シドニーは1973年から参加しており、今までに100ヵ国に及ぶ国々から1800人以上のアーティストを招待しています。
開催期間中、コカトゥー島のあちらこちらに展示される現代アートは、この島の独特な雰囲気ゆえに面白さが倍増され、島全体を異次元の世界に変身させます。
写真を自由に撮る事ができるので、カメラはお忘れなく!
シドニー・カウントダウン花火鑑賞スポット
NYE Camping & Glamping tix @CockatooIsland on sale now via @moshtix_com_au. Get in quick: https://t.co/NrpM5to0WZ pic.twitter.com/3ZkmG3THkv
— Cockatoo Island (@CockatooIsland) May 19, 2017
世界最大規模とも言われる大晦日シドニーカウントダウン花火は、是非1度見て頂きたい迫力のビッグイベントです。
シドニーハーバーでは、ハーバーブリッジを中心に7ヶ所から打ち上げられますが、その1つがコカトゥー島の側から打ち上げられます。
普段は無料で入島できるコカトゥー島ですが、大晦日は前売りのチケットの購入が必要です。
そして、とても高い!
その料金、なんと$400〜$2.000!!
それでも大人気なので、早めの購入をお勧めします。
ちなみに、大晦日当日、昼間から場所取りをしなくても最高の花火が見られる無料の超穴場スポットをこちらで紹介しています。
世界遺産に泊まる!
Need a place to stay this long weekend? See the 21st Biennale of Sydney and glamp under the stars on Cockatoo Island, Sydney Harbour. https://t.co/T3TgLMxu7M pic.twitter.com/kk2Ww4FwSG
— Biennale of Sydney (@biennalesydney) March 29, 2018
日帰りでも十分楽しいコカトゥー島ですが、宿泊する事も出来ます。
世界遺産に泊まる。
なんか特別感ありますね!
ヘリテージハウス
1913年頃にフェデレーション様式(1890年から1915年頃に流行したオーストラリアの建築様式)で建てられた歴史的建造物です。
丘の上に建てられ、庭園に囲まれた贅沢な宿泊施設。
ハーバービュー アパートメント
ここはコカトゥー島が造船所だった時代、ドック入りさせる船を操縦する艇長らが暮らしていた建物です。
現在はバルコニーからシドニーハーバーやハーバーブリッジを眺められる素敵な宿泊施設として使用されています。
ファイヤーステーションスタジオ
かつて消防署だった建物を改装した宿泊施設は、水辺の景色と歴史的な建物に囲まれており、広いデッキではオーストラリアならではのバーベキューも楽しめます。
水辺のキャンプ場でテントに泊まる!
なんとテントの宿泊施設もあり、カジュアルに、お手頃価格でオーストラリア感を満喫できます。
キャンプグラウンドには、
- テント持ち込み
- テント付き
- テント+ベッド付き
- テント+ベッド+リネン類付き
など色々な選択肢が用意されています。
お子様連れにも人気です。
キャンプグラウンドでは、キッチン、トイレ、シャワーは共用となります。
カフェ、レストラン
島内にはカフェやレストランもあります。
Societé Overboard
フェリー乗り場からすぐの場所。トイレもあります。
月曜〜木曜 – 8:30am to 5pm
金曜 – 8:30am to 7pm
土曜– 8:30am to 9pm
日曜 – 8:30am to 7pm
Marina Café & Bar
上記のカフェ&バーSocieté Overboardのある島の反対側に位置しているので、散策途中の休憩にも便利。トイレもあります。
月曜〜木曜 – 9am to 4pm
金曜・土曜 – 9am to 9pm
日曜 – 9am to 5pm
祝日 – 9am to 4pm
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世界遺産コカトゥー島・ノスタルジックな廃墟アートの楽しい撮り方
世界文化遺産・オーストラリア囚人遺跡群
この写真は消失点構図で(放射線構図)撮影したものです。
奥行きの中にしっかりした安定感が出てきます。三脚使用。
ゴーストのようにも見えるブレた人の動きを入れる事で、廃墟的不思議感が増します。
シャッター速度は少しだけ長めの1秒にしました。
これ以上長いと、ブレが人だか何だかわからなくなったので、1秒位が良さそう。
三脚使用。
これはコカトゥー島のシンボルでもあるレトロなクレーン。
くたびれた窓枠のガラスに映り込んだクレーンは哀愁が漂ってきて、何かストーリーを感じさせてくれる写真になりました。
屋内から窓越しにクレーンを額縁構図で撮りました。
黒い縁の割合が多いですが、主題がクレーンという重機なので強いコントラストでも負けない存在感を捉える事が出来ました。
クレーンの下に入り込んで見上げて撮った写真です。吸い込まれてしまいそう。
角度や距離を変えて見てみると、同じ物でも予想外の形に出会えて面白いので、いろんな所に入り込んでみてください^^
この写真は煙突の中から見上げて、日の丸構図で撮った物です。
煙突の中というのは、西洋の童話に良く出てくるせいか憧れがあって、サンタクロースもこんな気分かしらとなどと思いを馳せながら撮りました。
ハシゴを登っていくと、違う世界に繋がっているような気がしませんか?
昔のガラスって多少歪みがありました。
そんな窓ガラスに向かいの建物が映り込み、なんとも言えない模様を作り出していたのが印象的でした。
色もレトロ感たっぷりで、タイムスリップした気分。
主題である煙突と重機のシルエットが左右に分かれているので間の抜けた写真になりがちですが、紅く染まった雲が繋げてくれました。
この夕景、アボリジニも、囚人も、艇長も、更生施設で暮らす女学生も、みんな見ていたのでしょうね。
どんな事を想いながら見ていたんだろう。
カモメのモフモフひなで溢れる季節
シドニーが舞台となったディズニー映画『ファインディング ニモ』に、 「mine mine、 ちょうだい、ちょうだい」と大騒ぎするカモメが沢山出てきて人気になりましたが、映画はかなり忠実で、シドニーのカモメはかなりの騒がしい荒くれ者です。
ジョナサンのイメージとはずいぶん違う…。
その荒くれ者達も、ひなの頃はそれはそれは可愛くて、ずっとそのままでいてね、と願ってしまうのでした。
可愛いけど、足だけは金属のネジっぽくてちょっとビビる^^
南半球の春先にあたる9月、コカトゥー島では抱卵中の母カモメや生まれたばかりのモフモフ可愛いひな達に出会えます。
私はカモメのひなをこの島で初めて見ることが出来ました。
カモメは木の上ではなく、草むらに巣を作り抱卵するので、卵を見せてもらえるチャンスもあります。
モフモフ感は夕日を逆光に使うといい感じで表現できます。
ヒナだけが金色のベールに包まれました。
そういえば、コカトゥーって何だ?
コカトゥーとは、この鳥の事です!
日本ではキバタンと呼ばれている、体長約50センチの大型のオウムです。
真っ白な体で、頭にはレモン色の飾り羽があるのが特徴で、かなりのいたずら好き。
住宅街でもどこでも普通に生息しています。
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シドニー観光におすすめの、世界遺産コカトゥー島への行き方
アクセスはフェリーのみとなります。シティーから行く場合は、サーキュラーキー、またはバランガルーのワーフから出発すれば簡単です。
サーキュラーキーより(サーキュラーキー Circular Quay 駅前)
サーキュラーキーのフェリー発着場からは、2種類の行き方があります。
1. シドニー オリンピックパーク(Sydney Olympic Park) 行きを利用する。
*所要時間約20分。
サーキュラーキーの駅の向かいが、フェリー乗り場です。
*ワーフ 5から出発します。
乗り換えなし、2つ目がコカトゥーアイランドです。
Circular Quay→Barangaroo→Cockatoo Island
2. コカトゥーアイランド(Cockatoo Island) 行きを利用する。
*所要時間約30分。
*ワーフ 5から出発します。
乗り換えなし、5つ目がコカトゥーアイランドです。
Circular Quay→Balmain Wharf →Birchgrove Wharf→
Greenwich Point Wharf→Woolwich Wharf→Cockatoo Island
バランガルーより(ウィンヤード駅 Wynyard station 近く)
シドニー オリンピックパーク(Sydney Olympic Park) 行きを利用する。
*所要時間約16分。
*ワーフ1から出発します。次がコカトゥーアイランドです。
*ウィンヤード駅からバランガルーワーフへは徒歩で10分
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まとめ
いかがでしたか?
今回のブログではシドニー観光におすすめの世界遺産コカトゥーアイランドと、その楽しい撮り方もご紹介しました。
行き方も簡単ですし半日でも充分楽しめることが出来るので、観光客だけでなく子供連れのファミリーにも人気です。
独特な廃墟感溢れるこの島はどこにカメラを向けてもアートなので、シドニーのフォトグラファー達にも大人気のおすすめ撮影スポットです。
島内に宿泊すれば、朝日、夕日だけでなく、南十字星輝く星空も満喫できるのも大きな魅力!
是非、世界遺産コカトゥー島に訪れ、その歴史を感じてみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。