こんにちは。
旅と写真をこよなく愛するフォトラベラーYoriです。
オーストラリア森林火災をきっかけに、ポート マッコーリーにあるコアラ専門病院「Koala Hospital, Port Macquarie」が世界中に知られる事となり、日本からも大変多くの方が寄付や里親募金に参加してくださいました。
オーストラリアの一住民としてお礼を申し上げます。
私も火傷を負ったコアラたちの里親となったのですが、その里子の一頭が無事退院したという報告メールがコアラ病院から届きました!
嬉しいですね!
同じ子の里親になった多くの皆さんにも同様のメールが届いていると思うので、日本語に翻訳し掲載しました。
オーストラリア・コアラ病院からの「寄付・里親募金ありがとう」と無事退院を知らせる嬉しい報告をシェアさせて頂きます。
Contents
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オーストラリア・ポート マッコーリーのコアラ病院より「寄付・里親募金ありがとう!」
オーストラリア・ポート マッコーリーのコアラ病院は世界で唯一の「コアラ専門病院」です。
ここでは通常の寄付だけではなく、コアラの里親になって募金をするという素敵な方法があり、私も森林火災で火傷を追ったポール君とアンウェンちゃんのおかーさんになりました。
アンウェンちゃんです。
この写真は、コアラ病院からのメールに添付されていたもので、アンウェンちゃんが保護されて間もない頃、2019年11月初旬に撮影された写真です。
包帯代わりの手袋が痛々しいですね。
今回、コアラ病院からアンウェンちゃんの嬉しい報告メールが届きましたので、日本語翻訳も合わせてご紹介します。
コアラ病院からのメール(翻訳付き)
こちらが、コアラ病院から届いたメールです。
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Hirokawa Yoriさま
昨年末から森林火災で大きな被害を受けたニューサウスウェールズ州のミッドノースコーストを始めとする多くの地域から、火災で怪我をしたコアラが私たちの元に運び込まれました。
一番始めにコアラ病院へ運び込まれたのがメスのアンウェンでした。
多大なご厚意を賜りアンウェンの里親になって下さいましたので、このメールを送らせて頂いています。
アンウェンは4~5才の子で、ここに運び込まれた時は、手足、腕や被毛にも酷い火傷を追っていました。
始めの数ヶ月間、集中治療室内のバスケットの中で静かに座って過ごしました。
回復が進み、火傷の保護に使っていた包帯代わりの手袋が不要になったと判断されたので、アンウェンは屋外にあるリハビリテーション施設に移されました。
おとなしいけれど、アンウェンは元気でやんちゃ、楽しそうに囲いの中を動き回りユーカリの葉っぱを食べていました。
現在、人々が皆非常に大きな困難に見舞われているので(注:コロナウイルスによる影響の事)、嬉しいニュースをお届けする事で皆さんの心を元気づけたいと思いました。
先週2020年4月3日金曜日に、火傷が回復したアンウェンは、保護された場所に無事戻されました!
我々の野生コアラ里親プログラムに賛同し、アンウェンの里親となり素晴らしいサポートして下さった事に感謝いたします。
あなたのサポートが無ければ、アンウェンは手厚い治療を受けることも、再び元気になることもなかったかもしれません。
私たちの目標は、コアラを救助し、回復させ、できる限り元いた場所に戻してあげることです。
アンウェンが森に戻っていくのを見ているのはとても寂しく思いましたが、これが最善の成果なのだと理解しています。
野生コアラ里親プログラムでは18頭のコアラだけが里親を募集していますが、通常年間に300頭以上のコアラの治療を行なっています。
里子のアンウェンは野生に戻りましたが、ポート マッコーリー コアラ病院で治療を受けている他のコアラたちが治療を続けられるよう、更新時期が来るまでそのまま里親を続けて下さることを望んでいます。
特に手続きは不要です。里親の期限が切れる(注:申し込んだ日から1年間が里親期間です)1ヶ月前に、またご連絡を差し上げます。
敬具
コアラ コンサベーション オーストラリア 代表
スー・アシュトン
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という内容のメールを頂きました。
アンウェンが森に帰ることができて、本当に嬉しいですね!
この写真もコアラ病院からのメールに添付されていたもので、屋外のリハビリ施設で過ごすアンウェンちゃんの様子です。2019年12月27日撮影
コアラ病院には他にもサポートを必要としている子たちが沢山いますので、この募金を継続していこうと思いました。
まだご存知ない方に!オーストラリア・コアラ病院の寄付・里親募金の方法
前述したように、オーストラリア・ポート マッコーリーのコアラ病院は世界で唯一のコアラ専門病院です。
この病院の活動についてや、日本からでも簡単にできる寄付手順をこちらの記事に詳しく書いておりますので、是非、ご一読ください。
『【オーストラリア 火災】コアラ病院を視察した!日本からでも里親になれる素敵な募金・寄付の方法も紹介します。』
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オーストラリア・コアラ病院郊外で撮影した、再生する森の木々
コアラ病院を無事に退院し、2020年4月3日に保護された場所に戻された日のアンウェンちゃん。
こちらも、コアラ病院からのメールに添付されていたものです。
被毛もフワフワに戻り、しっかり木の幹を掴む手の力強さからも元気になった様子が見て取れますね!
彼女が掴むそのユーカリには緑の葉が茂っているようですが、木肌は真っ黒に焦げた色をしています。
森は、火災が収束し3週間後くらいから少しずつ再生を始めました。
焼え尽きたと思われた木々は生きており、その幹からは新しい葉が力強く生えてきました。
そして、半年ぶりとなるまとまった雨が、木々を生き生きと蘇らせてくれました。
再生した森にはいずれ動物たちが戻り、繁殖の場となります。
アンウェンちゃんが居た森も再生しました。
彼女もその一部となっていくことでしょう。
この写真は、火災から数ヶ月経った、ポートマッコーリー郊外の森で撮影したものです。
素晴らしい生命力ですね!
この日、計り知れない地球の再生力を目の当たりにして、感動と希望が溢れたことを覚えています。
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まとめ
オーストラリア・コアラ病院から届いた、寄付・里親募金の感謝と里子の無事退院を知らせるメールを翻訳文と共にご紹介しました。
自分の里子が森へ帰ったと聞いて、思わず笑みがこぼれ、元気にユーカリの木の枝で過ごすアンウェンちゃんを想像するだけでワクワクしてきました。
コロナウイルスで全世界が前例の無い状況に置かれている中、心がほっこりするニュースでした。
コアラ病院の配慮に感謝です。
そして、世界中の里親になられた方達とこのハッピーな感覚が共有できて嬉しく思います。
オーストラリアの森林火災が過去最悪の規模となってしまったのも、コロナウイルス がパンデミック(世界的大流行)になってしまったのも、元を辿れば人間が自然環境を軽視した事が原因だと、多くの専門家が話しています。
人間のせいで、罪のない多くの生き物や植物が命を失ってしまいました。
私たちは、地球と共存するために暮らし方を考え直す時期が来たように思います。
コアラだけでなく多くの生き物たちも、木々も再生していく強いエネルギーを持っています。
私たちはその地球の力を出来るだけ邪魔しないよう生きて行かなければいけませんね。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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